究極VS至高といえば、漫画「美味しんぼ」の料理対決だ。
東西新聞の山岡士郎が提供する「究極のメニュー」。
帝都新聞と美食倶楽部を主宰する海原雄山が提供する「至高のメニュー」。
山岡が考える「究極のメニュー」もスゴいのだけれども…。
大抵は実父である海原雄山に盲点を指摘されて「至高のメニュー」に負けてしまう。

もう20年程前だろうか、「究極の選択」という遊びが流行った。
例えば、“カレー味のウ◯コ”と“ウ◯コ味のカレー”が目の前にあるとする。
絶対にどちらかを食べないといけないならば、さて、どっちを選ぶか？…みたいな。
どっちも遠慮したいところを決めなければならないのが「究極」たる所以（ゆえん）である。

「美味しんぼ」に置き換えると、前者が「究極のメニュー」で後者が「至高のメニュー」だろう。
山岡：『皆さん、この三日間サフランライスだけを食べた3才以下の幼児のウ◯コを、
　　　　30種類のスパイスと特製ガラムマサラで仕上げました。』
おぉ、短絡的に絶賛する富井文化部副部長の甲高い声が聞こえてきそうではないか。

海原：『ふん、一体何かと思えば馬鹿馬鹿しい。
　　　　士郎よ、どんなに工夫を凝らしてもウ◯コは所詮ウ◯コではないか。
　　　　そんなもは間違っても口に入れて食べる物ではない。
　　　　皆さん、是非こちらをどうぞ。英国皇室御用達の一流ホテルのカレーを、
　　　　この4月に入学してまだ誕生日を迎えていない15才女子高生のウ◯コ風味で食べて頂きたい。
　　　　もちろん御婦人方には佐藤浩市風味もご用意させて頂いております。』
栗田さん：『そうだわ…ウ◯コは食べ物じゃなかったのよ。それに比べてウ◯コ味でもカレーはカレーだわ。』
山岡：『くっ、俺の負けだ。』

先日、居酒屋で男だけで呑んでいて「至高の選択」なるものを考えついてしまった。
“普段は物静かで大人しい女性なのに、もう大声で激しく乱れてしまう”のが感動するか、
“普段は気性の荒いヤンキー娘なのに、急にしおらしくなってしまう”のが感動するか、
さて、あなたならどっちを選ぶだろうか？
どっちを選択したとしても感動できるのが「至高」たる所以（ゆえん）である。