僕はどうも癒し系らしい。
何度か言われたことがあるので、どちらかといえば、まぁ、癒し系なのだろう。
飄々としていて“もっちゃり”と喋る感じが、あまり激怒しなさそうだからかもしれない。
本人としては、この奥歯にものが挟まったような野暮ったい喋り方が気に入らない。
実際、歯並びが悪いので『奥歯にものが挟まっている』事が多いけれども…。
天ぷらを食べた後なんかは『歯に衣を着せて』喋っていたりして…。

もちろん多少の痛々しさは棚に上げて喋っているのだけれども、こういう話題をすると、
「卑しい系の間違いじゃないの〜っ！（笑）」などと発言をしてしまう女性がいる。
「いやらしい系でしょう…（笑）」さらに喜々として被せる人もいる。
具体的に言っている中身は別にオジサンと変わらない。
頭の蓋を開けてみると、小さいオジサンが味噌樽を長い棒で掻き混ぜているかもしれないな。

世の中には『男っぽい』女性や『男らしい』女性が存在する。
『男らしさ・女らしさ』というあいまいな基準の話じゃなくって…。
世の中の面白い事というのは、その多くは男が独占している、と言いたい。
愉しんでいる側の男性からは一目瞭然、その図式がよく解かる。
女性自身が、男の都合で造られた『女らしさ』に利用されている結果だと考える。
宝塚歌劇ぐらいじゃないだろうか、男が一方的に敬遠して損しているような価値観って。
なので『男っぽい』女性や『男らしい』女性というのは、自由に近いと見受けられる。
これはもちろん内面の話。

繊細な表現をする女性アーティストに男前な人がいる。
確か尾道出身だったかと…。
近しい友人で、総合格闘技をやっている女性がいる。
確か尾道出身だったかと…。
あと、お酒を呑み出すとアテが要らなくなるという女の子もいる。
確か尾道出身だったかと…。
不思議と尾道出身の女の人に『男らしい』女性が多い。

ひょっとすると、高校生の時に幼なじみの男子と一緒に石段を転げ落ちたのかもしれない…。