ひょんな事からカブト虫を触るはめになった。
もう無茶苦茶に久しぶりなのである。
当然、小学生の頃以来だ。
自慢じゃないが、こう見えても都会っ子だからな。

知人の家で飼育しているのだけれど、子供がまだ3、4才とかなので怖がって上手くつかめない。
僕はしばらく、“まったく最近のガキンチョは…”的な目で見ていた。
自分の場合は、カブト虫に対して怖いという意識がなかったから。
物心ついた頃には平気で触っていた（と思う）。
仕方がないので代わりに虫かごに入れてやることにした。

すると、どうした事か…結構怖いのだ、これが。
こんなに昆虫って生命力があったのか、と単純にビックリしてしまった。
間違いなく生きている！
一転して、無茶苦茶カブト虫が怖くなってしまった。
だって動くんだもん（笑）

子供の頃は平気でしていたのに、大人になって出来なくなった事ってある。
コーラとか、たまに何故か飲みたくなるんだけれど、一本全部なんて飲めなくなってしまった。
牛丼屋さんでも、特盛を注文しても食べきれないしな。
わさび抜きのお寿司では物足りないし、スーパーの試食は苦手になるし。

なんか結果的に食べ物の話ばっかりになってしまった。
その他の話題も書いていたんだけれど、やたら重い内容になったので割愛させてもらった。
だって大人になるという事は色々あるって事だから。

で、カブト虫。
僕はなにげに触った後の手の匂いを嗅いでみた。
それは、今や懐かしい、“夏休み”の匂いそのものだった。
あぁ、カルピス飲みたい…。
ま、全部は飲めないんだけれども（笑）。