定期的に“お好み焼き”が食べたくなる。
しかも、ご飯と味噌汁付きで。
大阪以外の人には信じられないことかもしれないけれど。

定期的に“焼きそば”も食べたくなる。
しかも、ご飯と味噌汁付きで。
大阪以外の人には信じられないことかもしれないけれど。

生まれてからずっと大阪で育った人間にとっては、これはもう仕方がない。
大阪は聞きしにまさる“粉もん王国”なのだ。
たこ焼き器なるものが一家に一台ある、というのは間違いのない事実である。
“粉もん王国”で、しかも“ソース共和国”なんだ。

大阪では“お好み焼定食”や“焼きそば定食”が普通に食べられる。
うどんにおにぎり、炒飯にラーメン、たこ焼にせんべい…。
渦中の僕が言うのもなんだけれども、炭水化物の取りすぎにも程がある。

大阪人は何故、こんなアホみたいに炭水化物を摂取するのだろうか？
答えはそのまま“アホ”だからである。
もちろん大阪で“アホ”というのは誉め言葉なので、この文章は失礼にあたらない。
大阪人が“アホ”な言動に走るのは炭水化物の取りすぎが原因だ。
これは色んな文化人が認めるところで、もはや定説となっている。

たまに夜の街で遊んでいて、思うことがある。
大阪人みたいに、アメリカ人（特に白人）って“アホ”だ。
アメリカでは“アホ”は誉め言葉じゃないかもしれない。
だとしたらこの場合は失礼だな。
ポジティヴ過ぎるほどポジティヴな国だから、軽く笑い飛ばしてくれるのだろうけれど。

精製された小麦粉のことを“メリケン粉”と呼ぶ。
最初はアメリカからの輸入品だったからだ。
きっと“アホ”と無関係ではない。（念のため、無関係ですから）

概して、一緒に鍋をつつくようになったら、かなり仲の良いカップルなんだそうだ。
お好み焼きを食べに行って、始めに焼きそば一人前を“半分こ”するのも相当仲の良い証拠だろう。
デートの食事では、ご飯と味噌汁付でという訳にはいかないけれど。
しかも焼きそばを食べておいて、モダン焼を注文するのは躊躇（ちゅうちょ）してしまう。

定期的に“豚モダン大定食”が食べたくなる。
しかも、女の子と一緒に。
仲の良いカップルの人には信じられないことかもしれないけれど。